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日本ハム・今川優馬 チームを鼓舞する“執念先輩”/わがチームのムードメーカー

 

持ち前の気持ちを前面に押し出すプレーで盛り上げ、レギュラーの座をつかみ取りたい


 今川優馬の存在がチームを明るく楽しく、そして強くさせるかもしれない。今川が常に発する「執念!」という言葉は、いまやすっかりチーム内にも定着した。チャンスでもピンチでも味方を鼓舞する合言葉。いつしか異名は「執念先輩」。気持ちを前面に押し出すプレースタイルはムードメーカーとして申し分ない。

 今川の献身的な姿勢は、社会人時代に完成された。トーナメント方式の都市対抗野球などを経験し、負けたら終わりの野球を通して仲間を、自分を鼓舞する「執念」が生まれた。昨季は主に二軍で経験を積む中で、その言葉を中心にチームが1つになって戦う、元気の良さを醸成。今季は、そのメンバーが中心となって新庄剛志監督の下で、活気あふれる戦いを続けている。

 失敗も糧に成長した姿を見せてくれるのも「執念先輩」だ。3月3日のヤクルトとのオープン戦(札幌ドーム)では9回に代打を送られて交代。守備時に履いていたシューズをスパイクに履き替え忘れ、それに気付いた新庄監督が交代を決断した。

 後日謝罪すると、BIGBOSSも現役時代に気持ちが入りすぎてヘルメットをかぶらずにネクストバッターズサークルに行って怒られたことがあると話してもらった。「そのフォローがなければ、メンタルがやられていた」と振り返ったが、同6日の巨人とのオープン戦(札幌ドーム)では汚名返上のソロアーチ。「足元から引き締めて『執念』でレギュラーをつかみ取りたい」。札幌市出身の現役ファンクラブ会員でもある今川が、今季は一軍でチームを、ファンを盛り上げる。

写真=BBM
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