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DeNA・宮崎敏郎 10年目で誓う「生涯横浜」とVへの思い「個人としてはもう1度首位打者を」/節目の年を迎えて

 

今季でプロ10年目を迎えた宮崎


 宮崎敏郎は実感を込めて言った。「プロになったころは2、3年で終わると思っていましたから。これまで僕を使ってくれた監督やコーチ、見捨てずに残してくれた球団の方々にも感謝しています」。社会人、セガサミーから2013年にドラフト6位で入団し、節目のプロ10年目。「見捨てる」どころか「いてもらわなければ困る」看板選手になった。国内FA権を取得した昨年オフは三浦大輔監督の現役時代に並び、球団史上最長となる6年契約で残留。「1年1年、という気持ちはいつも変わらない」と開幕へ準備を進めた。

 1月に新型コロナウイルスに感染し、沖縄・宜野湾キャンプでは「自分なりに妥協することなく、やるべきことをクリアして1日を終える」とテーマ設定。日課のように取り組んだのは、1時間の打ち込み。「(状態が)悪いときの解決策。自分の引き出しから、すぐに出せるような準備をしておきたい」と向上心が背中を押した。規定打席に到達した過去5シーズンで4度の打率3割超え。4月終了時に打率.165と苦しんだ19年(打率.284)だけ大台を下回った。高いレベルの話だが、スロースターター返上を意識。今年のオープン戦は打率.424と絶好調でシーズンを迎えた。

 牧秀悟佐野恵太らと組む中軸の破壊力は十分。生涯横浜を誓うとともに「リーグ優勝して日本一になりたい。個人としてはもう1度、首位打者を獲れるように」と熱い思いも秘めている。あと115本に迫る通算1000安打も通過点。謙虚に、堅実に突き進む。

写真=BBM
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