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ヤクルト・小川泰弘 さらなる進化のために恐れない変化/節目の年を迎えて

 


 節目の年も、大役を担うことが決まった。プロ10年目を迎えた小川泰弘が2年連続6度目の開幕投手を務めることが決定。3月16日のDeNAとのオープン戦(神宮)後に高津臣吾監督が「小川でいきます、開幕は」と明かした。

 かねて、開幕投手について「自分がやることを全力でやっていければいいと思う。(開幕投手に)なれば光栄なことですし、そうでなくても、しっかりチームのために貢献していきたいという思いは変わらない」と思いを口にしていた小川。昨季ともにチームトップの9勝の奥川恭伸や、42歳左腕・石川雅規らとともにその座を競い、見事に勝ち取った。

 球団初の2年連続日本一を目指す2022年シーズンのスタートを背番号29に託したことについて、高津監督は「すごく悩みました、正直。たくさんいろいろ考えた中で小川に決めたと思ってください」と説明。経験や実績に加え、勝つための投球ができるところも理由の一つだろう。

 小川自身も新たな姿で臨むシーズンだ。今オフから、構えた際に左足を三塁側に約1足分踏み出す新たなフォームに挑戦中。感覚的な部分にはなるが、より良い体重移動を意識した結果たどり着いたものだ。さらに、フォークボールの握りを少し浅めにし、これまでより球速帯を速くしたものに改良。さらなる進化のために、変化を恐れず取り組んだ。

 新選手会長として臨む今季、チームの目標には「日本一」を掲げ、個人的な目標には「2ケタ勝利」と「規定投球回」を掲げる。結局3月25日、阪神との開幕戦(神宮)は3回11安打4失点でKO。だが、まだ始まったばかり。次回登板でリベンジしてくれるだろう。

写真=BBM
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