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日本ハム・吉田輝星 理想の投手に近づくためにリリーバーにも挑戦/今季はひと味違います

 

持ち味のストレートにさらに磨きをかけ、4年目の今季は勝負をかける


 変則的な投手起用となった開幕カード。3月27日のソフトバンク戦(PayPayドーム)で先発マウンドに立った吉田輝星は、今季リリーバーにも挑戦していく可能性がある。開幕第3戦の登板では初回に3失点しながらも4回まで粘投したが、オープン戦は登板した5試合すべてで中継ぎ登板。BIGBOSSら首脳陣は、ブルペンに厚みを持たせる新たなオプションとして、4年目右腕に白羽の矢を立てる模様だ。

 本人にとっては新たな挑戦となる。「僕は今まで先発しかやったことがない」。一貫して、先発として投手人生を過ごしてきた吉田にとって、大きな転機となりそうなシーズンイン。「ちょっと違和感はあります」というのも本音だが、一番のストロングポイントである「僕の真っすぐは生かせているのかなと思います」というのも本音だ。

 春季キャンプでは元阪神藤川球児氏にアドバイスを仰いだ。「どういうイメージで、ストレート投げているんですか?」。火の玉ストレートと形容された、藤川氏の圧倒的な直球は憧れていた。腕が縦振りとなる投球フォームやボールにパワーを最大限に伝えるリリース時のポイントなども指南を受け、見守ったBIGBOSSも「何か、似てきたね。フォームが球児に」と、進化を予感した。

 秋田・金足農高時代に野球ファンを虜にしたストレートに磨きをかけ、勝負をかける4年目。勝利の方程式入りを目指しながら、大目標として「将来的には先発として中継ぎの人を休ませられる投手になりたい」という気持ちも忘れてはいない。理想の投手に近づくために、周囲の大きな期待を結果に変える1年にする。

写真=BBM
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