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西武・愛斗 オープン戦で打撃に手ごたえをつかんだが…今後の奮起に期待/今季はひと味違います

 

開幕後は打撃で苦しんでいる愛斗


 昨季、初めて一軍に定着し、97試合出場、64安打、8本塁打、39打点、打率.219とキャリア最高のシーズンを過ごした。「来年(2022年)からレギュラーで出られるためのきっかけをつかめた1年だと思っている」。愛斗が定位置獲りへの強い手応えを胸に、7年目のシーズンに挑む。

 定位置確保のために「打撃が課題」であることを誰よりも本人が自覚している。昨季の経験から「打つだけでは試合に出られない」ことを学んだ。そこで今季は「出塁率を高めること」を自身の大きなテーマに掲げる。実際、オープン戦では出塁率.400を残し、「ボール球を振らなくなった」と手応えを感じていたのも確かだ。四球も奪えているが、その一番の要因は「考え方の変化」だったという。

「どんなに良い打者でも3割しか打てないし、アウトになるときはだいたいボール球を振らされたりしてアウトになっている。なので、『絶対に打つ』という考えではなくて、『打つべき球だけを打てばいい』というふうに変えました」。それにより、気持ちに“待てる余裕”が生まれたのが大きかったという。

 また、打撃フォームを昨季までの足を上げるスタイルからすり足に変えたことで、「後ろに(体重が)残りやすかったために体が開いてしまっていた」という課題も修正。オープン戦を打率.276で終え、確実なる進化を感じていた。

 3月25日、2022シーズンが開幕し、念願の開幕一軍も果たした。あとは、「昨年の秋、今年の春キャンプと、ここまででやってきたことを続けていきたい」。しかし、開幕からバットが湿り、10試合を消化した時点で打率.056。4月1日のロッテ戦(ZOZOマリン)からスタメンを外れている。今後の巻き返しに期待したい。

写真=BBM
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