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日本ハム・万波中正 今季初スタメンでモヤモヤを晴らす1号弾!/開幕一軍の喜び

 

開幕スタメンは逃したものの、3戦目に本塁打を放ち潜在能力の高さを見せた


 万波中正が4年目で初めて開幕一軍入りした。オープン戦で5本塁打11打点と結果は残した。「非常にうれしく思います」と受け止めつつも「最初に置いてる目標が開幕スタメンだったので、ちょっと最後のほうの失速でどうかなっていうのはあります」。嫌な予感は的中。3月25日のソフトバンクとの開幕戦(PayPayドーム)はスタメン落ちした。

 前半は好調だったオープン戦は終盤で失速していた。19打席連続無安打と快音が聞かれないまま、開幕前の実戦を終えていた。「気持ちの切り替えが、なかなかできなかった」と、悪循環に陥っていた。開幕2戦目までは代打で途中出場も3打席で3三振。悩む大砲を救ったのは、BIGBOSSだ。「何メートル前のボールを振ってもいいから、とにかく思い切りいこう。ウジウジやんのはやめよーぜ」。同27日の試合前練習で声をかけられ、心は軽くなった。

 今季初スタメンとなった、その日の開幕第3戦で一時同点となる1号2ランを放った。目標を達成できずに「めちゃめちゃ悔しかった」とモヤモヤが募っていた気持ちが「少しスッキリした」。ようやく2022年シーズンを開幕することができた。

 BIGBOSSの助言はソフトバンク藤本博史監督から教わったものだった。その日の試合前に敵将に挨拶に出向き、万波について「とにかく振らせないと」と、柳田悠岐の例を出しながらアドバイスを受けていた。それだけ、指揮官も覚醒させたいポテンシャルを持つのが万波。主力へ駆け上がるシーズンは、まずまずのスタートを切った。

写真=BBM
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