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西武・佐々木健 隅田知一郎、佐藤隼輔に負けない輝きを放つ2年目左腕/開幕一軍の喜び

 

2年目の今季、リリーフとして好投している佐々木


 ドラフト2位で入団した昨年は社会人時代に痛めた左ヒジの影響で出遅れた佐々木健。6月11日の中日戦(メットライフ)に中継ぎでデビューし、その後、2試合先発に回った。だが、7月2日のオリックス戦(同)の初回先頭打者に頭部死球を与え、危険球で退場するなど5試合で9失点、防御率8.31と振るわなかった。

 しかし、今年は春季キャンプ時から明らかに昨年とは違っていた。「佐々木健がメチャクチャ良くなっている」。チーム関係者も、あまりの変貌ぶりに驚きを隠さなかったほどだ。打撃投手、シート打撃、紅白戦と実戦形式の練習が進むごとに投球内容は充実度を増し、オープン戦でも5試合5イニングに登板し2安打4奪三振で無失点と抜群の安定感を披露。待望の開幕一軍入りを果たした。辻発彦監督も「球は強いですし、カウントを悪くしてもストライクを取れるところが魅力。すごく期待している選手の一人だし、若い中継ぎ左腕として大きな戦力」と称賛した。

 その言葉どおり、開幕2戦目のオリックス戦(ベルーナ)には4点リードとはいえ、二番手として起用されチームの今季初勝利に貢献。翌日の同カードでは6点ビハインドの状況で4回のマウンドを託され、2奪三振、無失点と絶妙の投球で一気にチームに流れを引き寄せ、大逆転勝利の起点となった。早くも信頼度はどんどん高まっており、今後さらに勝敗を分ける要所での起用が増えていくに違いない。

 隅田知一郎佐藤隼輔の左腕ルーキーがそろってプロ初先発初勝利を挙げ注目を集めているが、2年目左腕も負けないぐらい輝きを放っている。

写真=BBM
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