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ヤクルト・長岡秀樹 定位置をつかむ!/開幕一軍の喜び

 


 『初物づくし』の開幕戦だった。高卒3年目内野手、長岡秀樹は初めて開幕一軍の座を勝ち取ると、3月25日の阪神戦(京セラドーム)で早速「六番・遊撃」で初の開幕スタメン出場。6回二死一塁から右中間に適時二塁打を放って初打点を記録するなど、5打数4打で初めて猛打賞をマークした。

「めちゃくちゃ緊張しました。先輩のムネ(村上宗隆)さんだったり、哲人(山田哲人)さんに声を掛けられて、すごく安心しました」

 新星の誕生を予感させる活躍だった。4回の第2打席に中前打を放ち今季初安打。8回には中前打、9回には右前打を放ち、開幕戦最大となる7点差の逆転劇を演出した。抜擢した高津臣吾監督も「(若手が)いいスタートを切ったので、気持ちのいい2歩目を」とさらなる活躍に期待。長岡自身も「きょう(3月25日)で終わらないように」と気を引き締めた。

 千葉・八千代松陰高から、2019年のドラフト会議で5位指名を受けて入団。2年目の昨季は同期で同学年の奥川恭伸が9勝をマークする中、二軍戦で82試合に出場して経験を積んだ。今春は新型コロナウイルスの影響で、急きょ一軍キャンプに参加。オープン戦では高津監督から「お前のいいところは、どんなボールも強く振っていけるところ」と背中を押され、迷いが消えた。

 昨季まで遊撃のレギュラーは固定できていない。西浦直亨元山飛優らがライバルとなるが、負ける気はない。飛躍の年を迎え、定位置奪取へ重要な日々を送る。

写真=BBM
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