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日本ハム・近藤健介 「苦しい状況を打破するのが役割」責任感あふれる大黒柱がチームを救う/チームリーダーの決意

 

若手中心のチームを引っ張れるのは実績十分な選手会長・近藤しかいない


 新生ファイターズの大黒柱は、やはり近藤健介だ。キャプテン制は敷いていないBIGBOSS体制だが、選手会長としてチームを引っ張る。責任感と自覚が表れたコメントがある。本拠地開幕戦の3月29日西武戦(札幌ドーム)の試合後。一番・中堅で2安打を放つも、チームは開幕4連敗となって「今日は何もありません。全て自分の責任です」。

 若手中心のチーム構成で再建を図る中で、BIGBOSSは「1年間、トライアウト」と公言。多くの選手にチャンスを与えながらも、開幕6試合目までスタメン出場させ続けたのは近藤だけ。その開幕6戦目でチーム初勝利となった試合後に、近藤は冒頭のコメントの真意を明かした。「苦しい状況を打破するのが僕の役割だと思う。それができず、僕の実力不足だとすごく感じていた」。

 そんな近藤のことは、もちろんBIGBOSSも一目置く。チーム初勝利の翌日、4月1日オリックス戦(京セラドーム)では、あえてスタメンから外した。札幌からの移動ゲームを考慮して「1日休ませることで、また爆発する。だからベンチでは『ダラーンとしといてくれ』と」。チームの支柱として期待しているからこその積極的休養だった。

 近藤は春季キャンプ打ち上げ日に、こんなことを言っていた。「ボスも優勝しないって言っているので、まずは自分自身に集中してレベルアップしたい。でも、矛盾しますけど、僕はやっぱり勝ちたい。勝って笑って終われるようなチームにしていけたら」。いろんな刺激を受けながら、強いチームへ引き上げていく。

写真=BBM
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