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巨人・坂本勇人 自ら望んだ8年目の「C」マーク/チームリーダーの決意

 


 仲間の活躍を喜ぶ満面の笑顔、味方ベンチに向けた派手なガッツポーズ――。今年の坂本勇人は以前にも増して明るい。チームの活発なムードをつくり出している。

 昨季終盤、原辰徳監督から今季の主将続投の意思を問われ、「もう一年やります」と主将8年目を志願した。

「監督も『今年でもういいよ』という感じだったのですごく考えたんですけど、このままで終わってもあれかなと思った」

 5年ぶりのリーグ優勝に導いた2019年には退任を申し出たこともあったが、初めて自身で望んで「C」マークを着けた。「人の上に立つタイプじゃない」と性格について自己分析していたが、今では指揮官が「真のリーダー」と認める絶対的な支柱へと成長している。

 昨季、チームは後半戦の大失速でリーグ3位に沈んだ。主将は「負けているときは、もっとしゃべりながらやらなきゃいけないなと思った」と振り返り、ときには言葉でナインを鼓舞していく決意を胸に刻んだ。さらに、今季はチーム全体のムードづくりを重要視。自ら先頭に立って盛り上げ、チームを開幕ダッシュに導いている。

 左ワキ腹痛で開幕から2試合を欠場したが、復帰戦となった3月27日の中日戦(東京ドーム)で4打数4安打をマークするなど、いきなりエンジン全開。岡本和真の欠場時には四番にも座った。プレーでも、熟練のリーダーシップでも、主将がチームを導く。

写真=BBM
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