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ヤクルト・山田哲人 キャプテンは勝利のために/チームリーダーの決意

 


 主将2年目も、思いはただ一つだ。山田哲人のユニホームの左腕には、今季もキャプテンマークが光っている。球団初の2年連続日本一へ、まずは結果で示していく。

 「自分がしっかりと結果を出して、背中で引っ張るというのが大切だと思うので、そこが一番。今はみんなと一緒に戦う中で感じた部分があれば、伝えたり行動したりということを取っていこうかなと思う」

 山田なりのキャプテンシーでチームを引っ張った。昨季は、137試合に出場し打率.272ながら34本塁打、101打点を記録し6年ぶりのリーグ優勝、20年ぶりの日本一達成に大きく貢献。ただ、結果だけではないのが、主将になった山田だ。ピンチでは積極的に投手に声をかけ、試合前後には若手選手にアドバイスを送った。それまで、リーダーシップを見せることは決して多くなかったが、肩書が加わり責任感も増したようだった。

 高津臣吾監督は「主将・山田哲人」について「ベンチでもすごく声を出すようになりましたし、勝ちたい意欲であったり、チームを助けたい気持ちというのはすごく伝わってきます。ベンチの中だけでも、何とかしたいという気持ちはすごく伝わってきますね」と評価。これまで結果で引っ張ってきた男が、姿勢でもチームの先頭に立っている。

 個人の目標は世界初となる4度目のトリプルスリー(同一シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)達成とゴールデン・グラブ賞獲得だが、チームの目標はもちろん連覇。チームリーダーとして再び頂点へ導く。

写真=BBM
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