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広島・小園海斗 感謝と力不足を感じながら/本領発揮はこれからだ!

 

下位打線から巻き返しを誓う小園


 このままでは終わらない。開幕を前に首脳陣から「レギュラー」と言われ、4年目シーズンを迎えた小園海斗。オープン戦は9試合連続安打を含む19安打で打率.317。佐々岡真司監督も「一皮むけた」と成長を認めた。三番・遊撃で出場した開幕戦(3月25日のDeNA戦=横浜)ではマルチ安打を決め、好発進を決めたかと思われたが……。

 思うようにいかなかった。開幕から3カード9試合を終え、36打数5安打。打率は.139まで沈んだ。指揮官も「この壁を乗り越えてほしい」と奮起を促し、小園自身もバットを替えたり、フォームを調整したりと試行錯誤を重ねた。しかし、苦しんだ。

 23戦目となった4月22日のDeNA戦(マツダ広島)では今季初めて三番を外れ、八番に入った。すると、いきなり複数安打。開幕4戦目以来19試合ぶりに適時打も出た。「結果が全然出ていない。逆にずっと三番を打たせてもらったことに感謝しかない。ここからまたはい上がっていけるように」。クリーンアップ奪還へ、まずは下位打線からステップを踏む。

 今季開幕前には目標を「フルイニング出場」としていたが、打撃不振で途絶えた。「自分の力不足」と悔しい表情。一方、チームはほかの野手陣の奮闘もあって春先から首位争いを繰り広げている。「(個人成績の)数字もあるが、まずはチームが勝てればいい。なかなか貢献できていない部分が多かった。チームのために1試合1試合、貢献していきたい」。苦しんだ4年目の春。小園が本領を発揮するころに、チームはさらに勢いを増すだろう。

写真=BBM
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