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巨人・菅野智之 右ヒジ違和感で登録抹消も…最後に頼れるのがエース!/本領発揮はこれからだ!

 

現在は右ヒジの違和感を抱え、二軍で調整を進めている菅野


 求められるものは高い。菅野智之は4月22日の中日戦(バンテリン)で7回7安打1失点と好投し、リーグトップに並ぶ3勝目を手にした。史上180人目となる通算1500投球回の節目も刻んだが、自身は決して絶好調とは言えない中でチームを支えていた。

「ここまで僕に携わってくれたすべての人に感謝の気持ちを伝えたい。状態はいいとは言えないんですけど、何とか4月のうちは粘ろうと自分の中で決めている。試合をつくれて良かった」

 3月25日、東京ドームでの中日戦で球団最多の開幕戦5勝目を挙げた。だが、4月8日のヤクルト戦(東京ドーム)では5回途中4失点で、打球を右足甲に受けて降板。2016年から本拠地では12連勝していた相手に土をつけられた。15日の阪神戦(甲子園)でも7回途中2失点の内容ながら18年5月以来となる聖地での黒星。1つの敗戦にも記録的な話題がついてくることは、その圧倒的な存在感の裏返しとも言えるが、期待値が高い分、物足りなさを感じてしまうファンも少なくなかっただろう。

 3勝目を挙げた4月22日時点で防御率は3.56と、本来の数字ではなかった。さらに29日の阪神戦(東京ドーム)では右ヒジの違和感もあり、自らの判断により3回で降板。3敗目を喫し、翌日に登録抹消となった。

 新人の赤星優志をはじめ、今季プロ入り3年目の堀田賢慎、2年目の山崎伊織が開幕先発ローテーションに名を連ね、新しい風がチームに吹いている。エースは若手に頼もしさを感じつつ、「まだ彼らに負けていられない」と意地ものぞかせている。若い投手陣だからこそ、最後に頼れるのはエースだ。本当の見せ場は、先にある。

写真=BBM
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