長いトンネルからなかなか抜け出せない。
立浪和義新監督の下、まずまずのスタートを切ったチームの中で四番・ビシエドの低空飛行が続いている。5月8日時点での得点圏打率は.171と苦しい状況が続いている。
立浪監督は「チャンスになると内角の攻めが多くなる。突っ込むと詰まってしまうし、外の変化球も振ってしまう。今の状態ではたまには打つでしょうけど、確率は上がらない」と厳しい表情を浮かべる。
就任後から「長打が狙える打撃をしてほしい」と投手方向に体が突っ込むクセを改善すべくアドバイスを送ってきたが、なかなか一朝一夕でうまくいくものでもない。
「いただいたアドバイスをうまくできるようにというところ。本来のスイングをできるように調整しているところです」とビシエド。練習中も立浪監督を始め、打撃コーチと会話を重ねながら復調のきっかけをつかもうとしている。
5月7日の
阪神戦(バンテリン)では3回、二死一塁から適時二塁打でこれが貴重な決勝点となった。「(一走の)三ツ俣(
三ツ俣大樹)がよく走ってくれた」とお立ち台で笑顔を見せた。
立浪監督も「四番が打たないとね。ましてや点が取れるチームではないので。あまり続くようだと考えないといけないですけど、こちらは待っている状態。代わりに打つ人がいれば代えるんですけど、彼しかいない」と信じて起用を続けていく。
写真=BBM