インパクトは少し時間が経過した今でも強烈だ。4月10日の
オリックス戦(ZOZOマリン)で、佐々木朗希が史上16人目となる完全試合を達成した。
160キロを超える剛速球と、150キロに迫るフォーク。昨年までならば、これにスライダーだったが、今年は打者のタイミングを大きく外すカーブも武器となっている。
プロ野球記録となる13者連続奪三振は、今後破られる日が果たして来るのだろうか、とさえも感じてしまうほどだ。
プロ3年目。4月を終了した時点で、すでに昨季3勝に並んだ佐々木朗は「中6日で投げたりだとか、昨年よりも成長したところも見せることができているし、こういう結果を1年間通してできたらいい」と手応えを感じている。
コンディションが万全ならば、誰も手がつけられないような投球を見せてくれることは示した。今後の課題は、スタミナを切らすことなく、1年間、どれだけ先発ローテーションを守っていけるかという点になる。
4月下旬には疲労が蓄積してきたことを考慮して、出場選手登録から一度抹消されてリフレッシュもした。
井口資仁監督は「月単位で考えたい」と、1カ月ペースで登板間隔を空けるプランをイメージしている。
昨季まで2年連続リーグ2位のチームは今季、優勝候補に挙がっていたが、開幕からのスタートダッシュは不発に終わった。ここから巻き返すためにも、長いシーズンの中で象徴的となるような試合を、もう一度つくりたい。「先発として、たくさんの試合に投げて、その中で長いイニングを投げたい」。やはり、佐々木朗に快挙再現を期待してしまう。
写真=BBM