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オリックス・山本由伸 強い思いを胸に。「まだ、僕は泣けない」/序盤戦MVP

 


 エースの快投がチームの開幕戦黒星を10年連続で止め、12年ぶりの開幕白星をもたらした。昨季、沢村賞に輝いた山本由伸が、2年連続で開幕投手を務め、リベンジを果たした。

 大役を任され、8回3安打無失点。最速156キロの直球を軸に、カーブやフォークを織り交ぜ、9奪三振。三塁を踏ませない圧巻の投球で、リーグ覇者として挑む新シーズンへ、チームを勢いづかせた。

 エースに涙は似合わない。「もう僕、だいぶ泣いてないですね。まだ、僕は泣けない」と25年ぶりのリーグVに導いた昨季も、歓喜の涙は封印し、ポツリと「最後に1つ、届かなかったので……」。今年こそ、日本一という頂に立つ―─。強い思いを胸に、オフは午前5時半に起床して練習時間を確保。努力を惜しまなかった。

 開幕戦の白星は格別で「チームにとっても、僕自身もすごく大きな1勝になった」と笑顔で振り返った。リーグ連覇&日本一へ。頂点へ上り詰めるために必要な、大切な一戦に勝ち切った。

 4月9日のロッテ戦(ZOZOマリン)で今季3勝目をマークし、球団新記録となる自身18連勝を記録。球団史に名前を刻んだ。

 ただ、5月3日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では、柳田悠岐に自身初となる満塁弾を浴びるなど、6回途中10安打7失点。3失点以上は自身23試合ぶりで、22試合継続してきたクオリティースタートも途切れた。

「粘り切れず悔しいです。今日はそれしか言えることがありません」

 翌4日には疲労を考慮されて、出場選手登録を抹消されたが、14日のロッテ戦(京セラドーム)、21日の楽天戦(楽天生命パーク)で連勝してリーグトップタイの5勝をマーク。万全の状態で、昨季MVPを受賞した交流戦へと向かう。

写真=BBM
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