9回のマウンドにこの男が立てば、勝利の瞬間は近い。来日4年目を迎えたマクガフだ。今季は開幕から抑えを任され、5月22日時点で17試合に登板しリーグ2位の13セーブ、1ホールド。何より防御率0.00と抜群の安定感を誇っている。
好調の要因について、助っ人右腕は「一番の要因は投手コーチと相手の分析等を行い、良いコミュニケーションが取れているからだと思う。
サイスニードもいろいろと教えてくれるのでそれも大きい」と口にする。3月25日の開幕戦(対
阪神、京セラドーム)。史上最大の7点差を逆転して勝利した激闘の最後を締めくくったのもマクガフだった。
昨季もシーズン途中から守護神を務め、31セーブを記録して6年ぶりのリーグ制覇に貢献。
オリックスとの日本シリーズでは2度救援に失敗したが、第6戦では延長10回二死からマウンドに上がると回またぎで2回1/3を投げ無失点と好投し、日本一の胴上げ投手となった。
信頼も厚い。昨年末。2022年シーズンの守護神を誰に任されるかを問われた
高津臣吾監督は、通算85セーブの
石山泰稚や2年連続最優秀中継ぎのタイトルを獲得した
清水昇らもいる中で、マクガフの名前を挙げた。指揮官は「エースと四番と抑えはそんなに簡単にコロコロ変えるものではないと思っている」と説明。年間通して安定した活躍を見せた助っ人に誰もが期待を寄せている。
高津監督は今季も「1点にこだわる野球」を掲げる。ロースコア、僅差の緊迫した試合を締めるのは、背番号37だ。
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