交流戦初登板となった5月26日の中日戦は4回3失点で負け投手に
即戦力の期待どおり、開幕から先発ローテーションの一角に名を連ねているのがドラフト1位ルーキーの
隅田知一郎だ。
開幕2戦目の自身デビュー戦で昨季の覇者・
オリックスを相手に7回1安打無失点の好投で勝利を飾り、能力の高さを証明した。以後、交流戦に入るまでに8試合に登板し1勝4敗と黒星が先行し、5月26日の中日戦(バンテリン)でも4回3失点で5敗目を喫したが、内容を見ると31日現在(以下同)、奪三振数はチームトップの47を誇り、防御率も3.06。1年目としてはまずまずの安定感を披露している。対戦相手の投手との兼ね合いもあり、自身初登板の試合以外は8試合とも2得点以下と援護点に恵まれないのが何とももどかしいところだ。
初体験となるセ・リーグとの対戦。今季のセ・リーグは本塁打が非常に多く、2ケタ到達者はすでに4人おり、
岡本和真(
巨人)、
村上宗隆(
ヤクルト)、
牧秀悟(
DeNA)、
佐藤輝明(
阪神)と各球団に大砲が存在する。150キロの直球と、いずれも精度が高い6種類の変化球を巧みに操り、パ・リーグの強打者たちから三振を奪ってきた新星サウスポー。セのスラッガーにどう立ち向かうか楽しみだ。
また、隅田の粘投に野手陣がバットで応え、どれだけ白星をつけられるか。交流戦の成績が今後のペナントレースの順位を大きく左右するという意味でも注目だ。
写真=BBM