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オリックス・山崎福也 “二刀流”で存在感を示す「なんか、懐かしい感じです」/交流戦のキーマン

 

昨年の交流戦で二塁打を放ったオリックス山崎福也


 投打の二刀流で交流戦に臨む。山崎福也の打撃力が、ひときわ目立つ交流戦に向け、投手陣が行うフリー打撃では、サク越えを連発。本拠地・京セラドームのスタンドに、多くの白球を放り込んだ。

“甲子園記録”の保持者だ。日大三高時代の3年春、センバツ甲子園に出場して準優勝。計13安打を放って1大会における通算安打の最多タイ記録を樹立した。投手としても決勝までの5試合すべてに先発登板するなど“二刀流”としてチームの躍進に貢献した。

「(打席の)イメージはすごく良いです。楽しみな気持ちが強い。(交流戦は)打席にも立てるチャンスがあるので。来たボールをしっかり打つことだけ考えて打席に立ちます」と爽やかな笑顔を見せる。打席から見える景色は「高校生のときの記憶しかないですね。なんか、懐かしい感じです」と風に髪をなびかせる。

 昨季の6月3日の阪神戦(甲子園)では1点を追う5回二死から左中間を破る二塁打を放って同点の好機を演出した。阪神のラウル・アルカンタラの初球、152キロをとらえると、打球は遊撃手の頭上を越えて左中間を転々。“甲子園記録”の保持者が“甲子園初安打”を記録した。

 5月17日のウエスタン・広島戦(由宇)で先発した際は、指名打者を解除し、打席にも入って調整段階を上げた。翌18日には一軍に再合流し、ほっと神戸の右翼席にサク越えを連発。ナインからは「打つ気満々で、打撃練習に出てくるタイミングが早い」とイジられた。投手も打席に入る交流戦で、さらに存在感を示す。

写真=BBM
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