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広島・床田寛樹 考え方を一新して維持する安定感/交流戦のキーマン

 

交流戦黒星発進となった床田だが、必ずやり返してくれるはずだ


 先発ローテーションの一角、床田寛樹が交流戦でも好調をぶつける。今季は開幕からローテーションを守り続け、5月25日時点でリーグ4位タイの4勝(3敗)を挙げている。好調の要因を「ストレートがいい。その上で変化球もうまく使えている」と自己分析。その上で「僕の課題はここから。疲れたときにどう試合をつくっていくか、離脱せずにどれだけ粘れるか、だと思う」と自身の疲労に警戒をしている。

 昨季もそうだった。開幕先発ローテ入りを果たし、1戦目で白星を挙げたが、そこから2勝目が遠かった。7戦未勝利で、5月末に出場選手登録を抹消される。原因は明確だ。「暑くなってから疲労が出てきて調子を崩す」。1年間ローテで戦う上で、交流戦あたりから疲労がたまってくるのだという。

 原因が分かっている分、なすべき対策も明らかと言える。「(プロに)入ったばかりのときは、マッサージを受ける意味がよく分からなかった。マッサージ自体あんまり好きじゃない。こしょばい」と避けてきたが、今季は違う。「治療を受ける回数を増やしている。主力の選手もみんな受けている。ベストな状態に持っていくために、自分の力だけではどうしようもない」。考え方を一新し、今夏に挑む。

 昨季、チームは交流戦18戦で3勝12敗3分けと苦しんだ。先発陣に勝ちがついた試合は1つもなし。その理由に、チーム内が新型コロナ禍に見舞われたこともある。今季、ここまで安定している先発の柱に加わった左腕が、交流戦でもチームをけん引する。

写真=桜井ひとし
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