今季もセ・リーグの強さを見せつける。交流戦でもチームの中心として期待されるのが、山田哲人だ。主将2年目のシーズンを先頭に立ってナインを牽引。強敵ぞろいのパ・リーグを倒し、球団初の2年連続日本一を達成するためにも背番号1の活躍が必要不可欠となる。
今季でプロ12年目。多くの経験と実績も、データの少ない交流戦で生きてくる。2019年には全6球団から計8本塁打を放ち、交流戦の本塁打王に輝いた。昨年は69打数20安打の打率.290だったが、7本塁打、18打点を記録。特に、4年連続日本一に輝いていた
ソフトバンク3連戦では12打数8安打、3本塁打、6打点と大活躍。王者を圧倒して3連勝を決め、20年ぶり日本一への自信を深めた。
主将としての献身的な姿勢が、チームを盛り上げる。今季は開幕から主力が相次いで故障で離脱するなど、決して戦力が整っていたわけではなかった。正捕手の
中村悠平やリリーフエースの
清水昇が復帰するまでの間も、昨年と変わらずチームリーダーとして若手選手にも積極的に声をかけて鼓舞。
「主力がいない中でもみんなで、全員野球でやっているなというのはすごく感じるんで、続けていきたい。必死さが伝わってくるというのは。すごいいいことだなと思う」と主将としての役目を果たしてきた。
しばらく不調が続いていたが、5月28日の
楽天戦(楽天生命パーク)では、8試合ぶりとなる9号2ランを含む3打点。気温も上がり、体も動き、得意な時期に入ってくることも好材料。今季も山田が交流戦で暴れる。
写真=BBM