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ヤクルト・清水昇 プラスに変えて再出発/中継ぎ投手の戦い

 


 中継ぎエースが帰ってきた。昨年まで2年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得している清水昇が、5月17日に出場選手登録され、同日の阪神戦(神宮)の8回に登板。1回を無安打無失点に抑え、サヨナラ勝利に貢献した。

「順調に来ましたし、自分の体を見直すきっかけになったので、すごいいい時間になったのかなと。プラスには思っています。もう一回、投球フォームからなにからどうやったら痛くないかとか考えながらいろいろ調整しました」

 背番号17の帰還は、大きな戦力アップだ。昨季はプロ野球新記録のシーズン50ホールドを記録。今季も開幕からセットアッパーとして「8回」を任されていたが、4月17日のDeNA戦(横浜)で右足に打球を受けて途中降板。同19日に右脚の打撲で出場選手登録を外れ、ファームで汗を流してきた。

「いろいろ試行錯誤した」という再調整期間。動画を見たり、二軍で投手コーチに投球フォームをチェックしてもらうなど、時間を無駄にせずにパワーアップに努めた。

 層がさらに厚くなる。6月6日時点での救援陣の防御率は驚異の2.02で、セ・リーグ首位の原動力となっていた。「(一軍に)戻ったら、自分のできることをやろうという思いをもって帰ってきました」と清水。状態を考慮され、7回を任されることもあるが存在は大きい。

「このブルペン陣で自分もやりたいなという気持ちはすごい高まりました」。強固なリリーフ陣に心強い右腕が戻ってきた。

写真=BBM
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