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日本ハム・近藤健介 大黒柱だからこそ万全を期して完全復帰を!/離脱組の現状

 

初めての右脇腹負傷で長期離脱中だが、焦らず慎重にリハビリを続けていく


 チームの大黒柱、近藤健介が戦線離脱して約1カ月が経過した。アクシデントが起きたのは、ゴールデンウイーク中の5月4日楽天戦(札幌ドーム)の試合前練習。フリー打撃を行っていた近藤が突如、顔を歪めて打撃ケージから飛び出した。異変が起きたのは右脇腹。患部を手で押さえ、苦痛に耐えながら練習途中でベンチ裏へ引き揚げた。

 常に明るく前向きな新庄剛志監督(BIGBOSS)も「厳シンジョー」と、言葉とは裏腹に心配そうに見つめた。「(練習で)インコースのボールをさばこうとして、右のここ(脇腹を痛めた)。なかなか治らないです、脇腹は」と、長期離脱を覚悟した。そのまま札幌市内の病院へ直行した近藤は精密検査を受けて、右内腹斜筋肉離れ(2度)と診断された。

 球団からは試合復帰までは約8週間と発表された。現在は二軍本拠地の千葉・鎌ケ谷でリハビリを進めている。近藤にとって、右脇腹の肉離れは初めての経験。BIGBOSSが話したように、治りにくい箇所でもあり、万全を期さなければ再発することも多い、やっかいな故障でもある。じっくりとコンディションを戻すことが必要となる。

 順調に回復すれば、まずは二軍戦で実戦復帰して徐々に不安を取り除く作業に取りかかるとみられる。実戦から約2カ月間も離れることで、試合勘を取り戻すことも必須。若手中心で再建中のチームの中で、実績も存在感も特別な存在だからこそ、手痛い戦線離脱であることは間違いないが、焦らず慎重に復帰への過程を歩みたい。

写真=BBM
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