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ロッテ・井上晴哉&藤岡裕大 攻守で戦い方を広げる存在/離脱組の現状

 

ロッテ井上晴哉(左)と藤岡裕大(右)


 昨季まで2年連続でリーグ2位となり、今季は優勝候補と期待されているが、ここまで思うようにオーダーを組めていない。5月22日に左太腿裏をも肉離れしていた角中勝也、同27日にはワキ腹を痛めていた荻野貴司が一軍昇格。少しずつ役者は戻りつつあるが、藤岡裕大と井上晴哉の復帰は、もう少し時間が掛かりそうだ。

 4月にワキ腹を痛めて出場選手登録から外れている藤岡について、井口資仁監督は「前半戦は厳しいでしょう。実戦から離れているし、かなり時間はかかると思います。裕大の存在感はかなり大きいので痛い」と明かす。遊撃だけでなく、三塁もこなせるだけに、藤岡が戻ってくれば、エチェバリアと安田を軸としている三遊間の起用法も、バリエーションが増え、さまざまな戦術も可能となる。

 開幕からなかなか上位に浮上できないチーム事情として、打線の低迷が大きい。その中でも、マーティンレアードが昨季のような破壊力を見せられていない。日本選手の中で一番実績あるのは、井上だろう。2018〜20年の3年間で63本塁打をマークしており、今こそ、その打棒は必要とされる。

 昨年10月に手術を受けた右手首のリハビリは順調で、指揮官は「晴哉は6月半ばぐらいから試合に出られる予定」と期待する。ただし、最後に一軍の打席に立ったのは昨年6月だけに、二軍である程度の結果を残せるようになってからの昇格となりそうだ。残り試合は十分に残されているだけに、まだ巻き返しは可能と言える。そのためにも、一日も早くベストメンバーを組める態勢を整えたい。

写真=BBM
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