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西武・源田壮亮 長期離脱から復帰。チームの勢いを加速させるキャプテン/離脱組の現状

 

攻守走のすべてにおいてチームに欠かせない主将


 5月6日の日本ハム戦(ベルーナ)。3回二死無走者で打席に立った源田壮亮は、4球目で自打球を右足に当て倒れ込んで悶絶した。自力では歩けず、スタッフに両肩を抱えられてベンチに引き揚げていく様子を、球場全体が固唾をのんで見守った。主将であり、日本一の遊撃守備を誇る源田はチームにとって替えのきかない存在だ。大事に至っていないことを誰もが願っていた。そして数分後、足を引きずりながらも打席に戻り、皆を安堵させたが、直後の守備で交代し、翌日に登録抹消となった。診断結果は『右足舟状骨骨挫傷』。やはり長期離脱を余儀なくされた。

 それから1カ月以上が経過した6月11日の広島戦(ベルーナ)で一軍復帰。試合前に「ちょっと日焼けしました」と笑い、足のケガだったことから「自分でコントロールできない動きや、とっさの動きの時に痛みが出ないかというのを確認してきました。マシン打撃や、ティーバッティングもしっかりやってきたので、(打席では)食らいついていきたいと思います!」と語った源田。さらに、自身が不在の間は高卒新人の滝澤夏央がショートを守っていたが「テレビで試合を見ていましたが、動きも俊敏で、相手からしたら嫌な選手なんだろうなと感じました。すごいなと思いますし、負けていられないです!」と刺激を受けた様子だった。

 復帰戦では二番・遊撃でスタメン出場し、7回に安打を放って「1本出てホッとしました」と安堵の表情。チームは2対1で勝利したが「今日はこういう試合展開だったのでメッチャ疲れました」と苦笑いを浮かべた。翌日の同カードも二番・遊撃でラインアップに名を連ねると4回には右中間を破る適時三塁打。11対0の大勝に貢献した。

 やはり、攻守走すべてにおいて背番号「6」はチームにとって欠かせないのは間違いない。ペナント再開後、チームの勢いを加速させる存在となる。

写真=BBM
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