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日本ハム・アルカンタラ 守備センスと送球力にBIGBOSSも脱帽。5ポジションをこなす万能助っ人/ユーティリティーの極意

 

どこでも結果を出すハングリーさでチャンスをつかんでいる


 今季の日本ハムは、ほぼ全選手がユーティリティープレーヤーと化している。外国人野手も例外ではなく、今季新加入したアリスメンディ・アルカンタラは二塁手、遊撃手、三塁手、左翼手、中堅手と5ポジションを経験。BIGBOSSが相手投手の特徴と野手陣の兼ね合いの中で組んでいく打線に合わせて、さまざまなポジションに就いている。

 登録は内野手で、二遊間を守れることがBIGBOSSも期待していたポイントだ。昨オフに入団が決まった際に指揮官は「何より大きいのはショートもセカンドも守れること。守りをおろそかにしないバッターは『今のファイターズに欲しい野手ランキング』の上位にいけるもんね!」。実際に外国人選手特有の地肩の強さ、ハンドリングの柔らかさは期待通りの守備力だった。

 開幕後は二遊間のみを守っていたが、転機は4月22日ソフトバンク戦(札幌ドーム)。途中出場で初めて左翼を守るとレーザービームで補殺を記録した。来日前に外野守備の経験もあったアルカンタラだが、しっかりと外野用のグラブも準備していた。BIGBOSSも「びっくりした」と、守備センスと送球力に感心した。

 選手に多くのポジションを守らせるBIGBOSSの意図の1つには、どこにチャンスが転がっているか分からないというメッセージも込められている。しっかりと心の準備は怠らずに一発で結果を出したアルカンタラに「これでまた1つ幅が広がった」と話した指揮官。選手に求める、どこでも結果を出すハングリーさを新助っ人が体現している。

写真=BBM
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