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オリックス・野口智哉 本職以外も準備に余念なし/ユーティリティーの極意

 


 ドラフト2位ルーキーが目の色を輝かせる。内外野を守れる野口智哉が、一軍定着に力を込める。

 一軍初昇格した4月19日ソフトバンク戦(京セラドーム)で一番・三塁で即スタメン起用されると、8回にプロ初安打となる左前打を放った。「すごく緊張しました。チャンスをいただけたので、自分のやるべきことをやりたいなと思っていました」と汗を拭った。

 プロ初安打の記念球は手元に戻ってきたが「全然(行き先は)考えてないですね」と苦笑い。それでも確かな手応えを感じていた。

 プロ初出場は三塁手としての出場だったが、その後は二塁、中堅、遊撃、右翼と複数ポジションを経験。新人ながら内外野を守れるユーティリティーさを武器に出場機会を増やしている。外野の守備に就くのは、関大1年時以来で「少しずつ慣れは出てきました。だいぶいい感じです」と好感触の様子だった。

 外野守備ではチームメートも驚く強肩を披露し「(肩の自信は)誰にも負けたくないです。外野の経験は大学1年生の春シーズンだけ。あとは、ほとんど守ったことはないですけど、入団する前に外野グラブは用意しました」と、準備に余念はない。

 5月中旬には、打撃不振で出場選手登録を抹消された20歳の紅林弘太郎に代わって、遊撃で起用される機会も増えてきた。その後は本職の二遊間での出場が目立ちつつ、外野は試合終盤で守る機会も増。期待のニューフェースは「まだまだですけど、自信は深まってきたかなと思います」。アピールの日々が続く。

写真=BBM
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