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“ムック”の浸透へ「チームに足りないピースを埋めていければ」 オリックス・椋木蓮/待たれる一軍デビュー

 


 最速154キロを誇るドライチ右腕が牙を研ぐ。椋木蓮が、来るべく一軍での登板へに向けて、着実に前に進んでいる。

 昨秋ドラフト後の新入団会見では「(背番号に)恥じないピッチングをしていきたい。1年目から即戦力として、チームに足りないピースを埋めていければと思っています」と奮闘を誓っていたが、今春キャンプ中のブルペン投球で左ワキ腹の痛みを訴えて離脱。診断結果は「左内腹斜筋の筋損傷」でリハビリ生活を送っていた。

 順調に患部が回復し、4月に投球練習を再開。4月26日のプロアマ交流戦で実戦デビューを果たした。その後はウエスタンで先発登板を重ね、初の一軍マウンドを見据える日々だ。

 2000年に山口県で生まれ、高川学園高、東北福祉大に進学。関西は初めて足を踏み入れる地で「なんでやねん!」の関西弁が新鮮に感じるそうだ。最近では、大阪・舞洲の球団寮から見える花火に目を輝かせた。

 対戦したい選手は「西武森友哉選手。フルスイングの相手と真っ向勝負したい」と力強く宣言。同じパ・リーグを代表するスラッガーとの対決を夢に見る。

 スリークオーター気味の投球フォームから繰り出す剛速球に、受けるブルペン捕手陣は「モノが違う。やっぱり、ドラフト1位で入団してくる投手なだけある」と絶賛。あとは気持ちのコントロールだけ。本拠地の京セラドームで躍動し、ニックネームの「ムック」を浸透させてみせる。

写真=BBM
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