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日本ハム・松本剛 つなぎ役から主役を張れる打者へと変貌/前半戦MVP

 

「進塁打不要」の積極的安打で開幕から首位打者を走り続ける


 前半戦MVPは、野手で最も出場した松本剛だ。77試合目を戦った7月5日時点でチームトップの72試合に出場。BIGBOSSが来季以降へのトライアウトと位置付ける今季。一軍と二軍の間で激しく選手の入れ替えが行われてきた中で、開幕からずっと結果を出し続けて、途切れることなくチャンスを得てきた証しだ。
 
 打撃では12球団トップの打率を開幕から堅持する。振り返れば、開幕戦の四番を任されたのが松本剛だった。

 オープン戦で見せた好調な打撃をBIGBOSSに評価されての抜てき。フラットな目線で選手を評価する指揮官の期待に応えるように、安打数は出場試合数を超える92安打。こちらもリーグトップだ。
 
 かねてよりレベルの高い状況判断力は評価されてきた。周囲がよく見えるからこそ、自己犠牲の気持ちも強かった。最もレギュラーの座に近づいた2017年シーズンは115試合出場で110安打を放った一方で、チーム2位の21犠打。自らのアウトを犠牲にした進塁打も多かった。
 
 今季はBIGBOSSから「進塁打はいらない」とチームへメッセージが送られ、松本剛もまずは積極的に安打を狙う。そこで出た結果が自信につながり、本物の技術へと昇華。安定感をもたらした一因となっている。

 すでにキャリアハイの18盗塁に代表される走塁面も含めて「後押ししてもらっている」と、つなぎの打者から主役を張れる打者へと変貌中。BIGBOSSチルドレンの筆頭として突っ走っている松本剛が、間違いなくチームの前半戦MVPだ。

写真=BBM
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