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巨人・大勢 「後半の印象のほうが大事」ドライチ右腕の快進撃は続く/前半戦MVP

 


 強心臓のドライチルーキー、大勢に慢心はない。「前半戦にいっぱい投げる機会をいただいた。でも、後半の印象のほうが大事」。ここまでリーグトップの24セーブを挙げるなど、堂々たる活躍でチームを引っ張っている。

 巨人の新人としては珍しい守護神起用を告げられた右腕は、前半戦で見事な実力と適性を示した。オールスターファン投票では、30万5831票で2位の広島栗林良吏を8万票以上離しての1位。早くも一流選手の仲間入りと言っていい。

 交流戦期間の6月4日のロッテ戦(東京ドーム)では2対1の9回に登板し、150キロ超の直球を連発して三者凡退。12球団最速の20セーブ到達を果たした。「(相手打線が)変化球より真っすぐを待っているだろうと思っていたので、真っすぐで勝負できたのは良かった」と、強気の直球攻めで封じ込めた大勢に、原辰徳監督も「堂々と投げ切っている感じはしますね」と褒め称えた。

 ここまでセーブ失敗は一度だけ。シーズン40セーブペースで、DeNA山崎康晃、広島の栗林が持つ新人投手最多セーブの「37」も十分視界に入っている。

「悪いときにしっかりと次の登板に向けて修正できたことが良かったと思っています。少しずつ理想の形になってきている」と、ルーキーらしからぬ落ち着きを見せている大勢。快進撃のクライマックスは、まだこの先にある。

写真=BBM
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