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ヤクルト・村上宗隆 勝負を決める一発をこれからも/前半戦MVP

 

気迫あふれる投球はファンを熱くさせる


 燕の若き主砲が止まらない。絶好調だ。7月10日時点で、29本塁打と79打点はリーグトップを独走。打率.307も同5位で令和初の三冠王も狙える位置にいる。それでも、「もちろん取れるものはすべて取りたいですけど、それは終わってからの結果なので、まずは1試合1試合集中して頑張ります」と慢心せず毎試合に臨んでいる。

 記録的な快進撃を見せているチームを引っ張るのが、村上だ。交流戦では全6球団に勝ち越してセ・リーグ初の完全優勝を達成。村上は打率.351、6本塁打、13打点で交流戦MVPに選ばれた。リーグ戦に戻っても勢いは止まらず、6月26日の巨人戦(神宮)に勝利し史上初となる11球団連続勝ち越しを達成。同戦で同点の8回に決勝の3ランを放ったのも主砲だった。

 四番打者としても球団史に名を刻んだ。同24日の巨人戦(神宮)で球団新記録となる332試合連続の先発四番出場を達成。ただ、もちろん節目の記録に満足するわけはなく、胸には「もっともっとたくさん試合に出て頑張りたい」という向上心が宿っている。

 同23日の中日戦(バンテリンドーム)から同28日の広島戦(マツダ広島)まで5試合中4試合で勝利打点を記録。「僕たちは一試合に懸けて、勝ち負けを決める世界にいるので、勝ちに貢献できているということはすごくいい」と四番打者として胸を張った。シーズンは残り半分。リーグ連覇を目指し先頭に立つ背番号55から目が離せない。

写真=BBM
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