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阪神・近本光司 夏に向けて徐々に打撃アップ。連続試合安打記録も達成/夏男の季節

 

連続試合安打記録は球団タイの30試合でストップしたが、現状の打撃であれば、もう一度この記録の更新を狙えるだけの実力を持ち合わせている


 後半戦の上位浮上に向けて心強い近本光司が今シーズンも尻上がりにアベレージを上げてきた。自身のスロースターターぶりに「開幕が悪いのは慣れている」と語っていたが夏場に差し掛かると目覚めたように打ち始めた。

 4月には2019、20年の13試合連続安打を更新し、14試合連続安打もその後調子を落とし、4月終了時点で打率.231。5月28日のロッテ戦(ZOZOマリン)から「記録、記録って自分では意識していない」と7月に入っても連続してヒットを打ち続けた。月間打率での6月度は.368とはね上がった。その勢いのまま6月下旬にトータルで3割台に乗せる好調ぶりをみせた。

 開幕は一番だったが、6月1日の西武戦(甲子園)から三番打者として起用された。近本の場合、対戦投手、打順などにとらわれず打っているから苦手を感じさせない安定感を示してきた。

「打順どうこうより、まず自分のスイングをすることが大事だと思います。どんなピッチャーでも、それぞれの球種をどう打つかというイメージしながら打席に入っています」

 仮に1打席目で結果が出なくても、それ以降の打席では「打つタイミングを変えたりします」とヒットに結びつけ、球団タイとなる30試合連続安打も記録した。

 夏場も和菓子を連想させる「あんこ」を補給しながらプレーしている。「チームのために」という和製ヒットマンが結果でけん引し続ける。

写真=BBM
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