ドラフト9位入団も1年目から攻守に欠かせぬ戦力として躍動する
昨年のドラフト会議で、12球団ラストの77番目に指名された
上川畑大悟が、攻守で存在感を見せている。プロ入り直前に負傷していた右ヒザ外傷性骨挫傷のため、開幕は出遅れたが、交流戦開幕と同時にプロ初昇格。かねて高評価を受けていた遊撃守備だけでなく、小技も大技も繰り出せる打撃でもインパクトのある結果を残し続けている。
プロ初出場初スタメンだった5月24日
ヤクルト戦(神宮)の延長10回に初安打をマーク。29日の
巨人戦(札幌ドーム)では初の猛打賞をマークした。そして、6月26日
ソフトバンク戦(PayPayドーム)では、チームの逆転勝利につながる初本塁打。「一発あるぞ、というところを見せられて良かった」と、身長167センチと小柄ながらパンチ力も魅力だ。
小技も難なくこなす。犠打数は、39試合出場ながら早くもチームトップの9個(7月19日現在)。7月8日からのソフトバンク3連戦(PayPayドーム)では3試合で5つの犠打を決めた。打順も三番以外は経験するなど、任された場所で必死に結果を出してBIGBOSSからの信頼もどんどんアップしている。
一番から
松本剛、上川畑、
近藤健介、
野村佑希、
清宮幸太郎という五番までの並びは「流れ的には、すげぇ点が取りやすい、攻めやすい。安定感がありますよね」と、BIGBOSSからも一目置かれる。もちろん、守備でも一軍レベルに難なく対応している。19日に新型コロナの陽性判定を受けて戦列を離れたが、後半戦に固定されるレギュラー争いに食い込んでいける戦力であることは間違いない。2021年ドラフト77番目の男は、1年目からラッキーボーイ以上の欠かせない戦力へ駆け上がろうとしている。
写真=BBM