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ロッテ・松川虎生 一流選手も認める実力「実戦で結果を残せるように」/ルーキー中間報告

 


 とても3月まで高校生だったとは思えないほどの落ち着きがある。開幕から、ここまでの活躍を採点するならば、ドラフト1位・松川虎生は「100点満点」と言えるのではないだろうか。

 3月25日。楽天との開幕戦(楽天生命パーク)で高卒新人捕手として史上3人目の開幕マスクをかぶり先発・石川歩を巧みにリードして7回3安打無失点に導いた。高卒新人捕手が開幕白星を飾ったのは1955年の大映・谷本稔以来の快挙だった。

 これだけでも歴史の残る記録だというのに、4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)では佐々木朗希とバッテリーを組んで、先輩右腕の史上16人目となる完全試合をお膳立てした。

 怪物がマークしたNPB新記録の13者連続奪三振、同タイ記録の1試合19奪三振も圧巻だったが、160キロ超の剛速球と150キロに迫るフォークを難なく受ける18歳のすごさも大きな話題となった。

 シーズンも折り返し、松川自身は「思ったような結果が出ない日もあるけど、その中で勉強することがたくさんある。捕手としては打者を観察しながら、もっと勉強しないといけないし、打撃ももっと試せることがある。実戦で結果を残せるようにしたい」と言う。

 課題があるのは当然だ。それよりも、18歳捕手がプロの世界でいきなり対等にプレーしていること自体が驚き。球宴はファン投票1位に選ばれただけでなく、選手間投票でも選出さ。「正直、夢にも思っていませんでした」と誰よりも本人が一番驚くが、現役選手からその奮闘ぶりを認められた証明となった。

写真=BBM
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