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広島・中村健人 試合に出続けることが、プロの仕事/ルーキー中間報告

 

ルーキーながら堅実な外野守備が光る中村健


 ドラフト3位入団の中村健人が、ここまでルーキーで唯一、一軍フル帯同を続けている。中京大中京高、慶大、トヨタ自動車と進み、即戦力として赤いユニフォームに袖を通した。

 秋山翔吾の加入により、外野の枠は1つ減った。「正直なところライバルとして枠が減るのは……」と複雑な心境を見せてはいたが、「あんなすごい選手と一緒にプレーできるありがたさのほうが大きい」と、ともに学べる点が多いことを待ち望んでいた。

 秋山加入前はスタメンとしての出場も増え、二番を打ったときもあった。6月23日の阪神戦(マツダ広島)では抜ければサヨナラ負けという右翼後方への大飛球を反り返りながら好捕球。7月7日の同戦(甲子園)でも右中間への大飛球に飛びつくなど、堅実な守備が光っていた。佐々岡真司監督も「安定している。球際の強さもある」と高く評価。中村健自身も「練習からフェンス際や、背走の打球を数多く受けてきた。1年目から生意気だが(ノッカーの)河田雄祐コーチに『こっち打ってください』とか『後ろお願いします』とか伝えて、試合に生きるノックを受けてきた」と地道な準備を重ね、試合での大きなワンプレーに結びつけたた。

 打撃でも勝負強さが見える。プロ1号は42歳のヤクルト石川雅規から、逆方向の右翼に放り込んだ。2号はDeNA今永昇太から放つなど、好投手相手から結果を出している。「チャンスは少ないが、その少ないチャンスをしっかりものにして、何とかレギュラーを。試合に出続けることがプロ野球選手の仕事なので」。あらためて職業として行う野球に、熱い思いをのぞかせる。

写真=BBM
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