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広島・秋山翔吾 シビアな姿勢で挑み続け、チームを高みへ/後半戦のキーマン

 

攻撃力アップにひと役買っている秋山


 新加入した秋山翔吾が攻守にわたり、後半戦のカギを握る。6月27日に契約を結んだ。4試合の二軍調整を経て、7月8日の中日戦(バンテリン)で一軍昇格。ただ、スピード昇格ゆえに、少々つまずきもあった。デビュー戦こそ2安打したが、その後は4試合安打なし。これについては、のちに「試合に出る以上は結果を出したいし、その思いで(打席に)立っている。何試合か(安打が)出なかった分だけ、ファンの皆さんも待っていたと思う。苦しい時間ではあった」と振り返る期間だった。

 一方で佐々岡真司監督は「まだ5試合」と焦らせずに本人をかばってきた。実際、移籍後6戦目からは連続試合安打も始まり、7月15日の巨人戦(東京ドーム)では移籍後初本塁打も出た。「(試合に)出ている以上は結果を出さないといけない」とシビアな姿勢を示し続けてきた秋山。アメリカでの実戦は6月3日が最後ということあり、実戦感覚という面では相当な苦労もあったようだ。

 秋山が状態を上げるともに、チームの状態も良化した。7月7日の秋山の一軍合流前までチームは1試合平均で3.7得点。8日のデビュー戦以降はオールスター前までで5.4点と格段に跳ね上がっている。ひとえに秋山1人の効果とは言えないものの、結果としてポジティブな作用ももたらしたとは言えるだろう。秋山自身は「僕個人で1つの順位を上げたり1個勝つというスポーツではない」。控えめにそう語るが、チームを交流戦の5月13日を最後に遠ざかっているセ・リーグ首位奪回へ。後半戦、背番号9の活躍も当然に不可欠だ。

写真=BBM
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