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阪神・西勇輝 後半戦こそ意地を見せられるか/後半戦のキーマン

 

後半戦開幕のマウンドを託され7回4安打無失点で7勝目を挙げ幸先のいいスタートをきった


 勝ったり、負けたりのシーズンになっている西勇輝にとって、真価が問われる後半戦となる。チームの上位浮上もかかって大きな期待を背負っている。

 オールスター前の最終先発だった7月20日広島戦(マツダ広島)は、12年連続100イニングをクリアしたが、7回途中降板で勝ち星はつかなかった。

 前半戦6勝6敗でシーズン終盤に向かう西勇は「これからもイニングを投げられるようにこだわりたい」と当然のように先発ローテーションの軸として役目を果たすつもりだ。

 開幕から2試合目の先発になった4月5日のDeNA戦(甲子園)で今シーズン初勝利をマークしたあとは、なかなか勝ちが続かなかった。その理由の1つとして打線が低調で得点力が上がらず、打力で西勇を援護できない展開が目立ったから。投打がかみ合わなかったことで我慢の投球が続いたのだ。

 6月21日の広島戦(マツダ広島)では、5回7安打5失点で5敗目を喫し、QS(6回以上、自責3点以内)も連続7試合でストップした。

 今シーズン初めて勝ち星が続いたのは夏場になってからだ。7月6日の広島戦(甲子園)、13日の巨人戦(甲子園)で5、6勝目を挙げて調子を上昇させた。

 矢野監督も「1年間ずっといいというのはなかなか難しい。経験のある投手だから」と信頼は揺るがない。昨季6勝9敗の不本意な成績に終わっただけに期するところがある。ここから意地のパフォーマンスが注目を集める。
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