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ヤクルト・高橋奎二 先発の柱としてシーズンを駆ける/後半戦のキーマン

 


  勝ち頭として勝利を重ね、最後までローテーションの座を守る。京都・龍谷大平安高から入団して7年目を迎えた左腕・高橋奎二は、いまやチームに必要不可欠な存在となっている。今季は14試合に登板しチームトップの6勝を挙げ(2敗)、防御率2.80、リーグ2位の93奪三振を記録(7月31日時点)。首位を走るチームで、先発投手陣の中心として奮闘している。

 重要なシーズンだ。昨季は前半戦途中から先発ローテーション入りし、4勝をマークして6年ぶりのリーグ制覇に貢献。ポストシーズンでも、クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦で6回無失点と好投し、オリックスとの日本シリーズ第2戦では133球の熱投でプロ入り後初の完封勝利で20年ぶりの日本一に導いた。

 確かな成長を感じさせた2021年。今季に向けて「しっかり1年間一軍で投げきるというのを目標に。そこから数字は付いてくると思う」と口にしていた。若手のころは故障に悩まされ、19年に20試合に登板して4勝を挙げたが、翌20年は1勝止まり。2年続けて活躍する難しさを痛感した。だからこそ、今季の位置付けはさらなる飛躍に向けて重要であり、後半戦の登板はリーグ連覇を目指すチームにとっても、自身にとっても大きな意味を持つ。

 「去年からピンチになったときに落ち着けるようになって、今年も継続してできているのが一番」と高橋。25歳となった左腕は、チームにとっても頼れる存在に変わった。後半戦も先頭に立って投げまくる。

写真=BBM
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