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楽天・高田孝一 目指すは「絶対的な存在」/わがチームの速球王

 

巻き返しを誓う高田孝一


 5月度の「スカパー! ファーム月間MVP賞」。受賞したのは、2021年にドラフト2位で入団した2年目の右腕、高田孝一だった。同月度は二軍で3試合に登板し、イースタン・リーグでトップの3勝をマーク。防御率は0.00と圧巻の成績を残した。

 法大では最速156キロをマーク。平塚学園高時代、最速140キロ前後だった球速がアップしたのは、明確な意図を持って練習したからだという。「ただトレーニングをするのではなく、一つひとつ体の動きを丁寧にコントロールしながらやることを意識した。そうすることで、ピッチングでも思ったとおりに体を動かせているなと感じることが増えた」。

 さらなる球速アップは、自身の目標のためにも欠かせない。「高田がマウンドに上がれば問題ない、と言われるような絶対的な力を持った投手になりたい」と意気込む。細かな数字へのこだわりはないというが、球速をアップさせることが「絶対的な存在」への近道になるだろう。

 新人年の昨季はイースタンで6勝をマーク。一軍では3試合に登板したが0勝0敗、防御率1.35。プロ初先発は果たすも、初勝利を飾ることはできなかった。4月21日の日本ハム戦(楽天生命パーク)で今季初先発を果たすも4回途中4失点。直球はある程度は通用した印象だが、変化球の精度に課題を残した。

 昨季、イースタンで奪三振王に輝いた右腕は「一軍でもしっかり結果を残せるようにこれから頑張りたい」とさらなる飛躍を誓った。球速はもちろん、すべてでレベルアップを果たし、まずはプロ初勝利を狙う。

写真=BBM
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