2年目の今季、リリーフで能力が開花しようとしている入江
才能が一気に開花しようとしている。
入江大生は2年目の今季から救援に回り、速球に磨きがかかっている。7月19日の
中日戦(バンテリン)では自己最速を更新する158キロを計測。160キロの大台到達も迫ってきた。
ドラフト1位で入団した昨季は先発で開幕ローテーション入りを果たしたが、4試合の登板で4敗を喫して二軍降格。8月に右ヒジを手術し、リハビリでルーキーイヤーを終えた。再起を期した今季は救援の適性を見いだされ、開幕からブルペンの一員として一軍で投げ続けた。そして5月5日の中日戦(横浜)では2回無失点の好救援で待望のプロ初勝利を手にした。
役割が短いイニングになったことで「常に全力を出せる準備をしている」と爆発力が増した。直球にはこだわりを持ち「一番はバットに当てさせないこと。三振を取るイメージを持っている」と言う。理想は打球を前に飛ばせないスピードボール。高みを追い求めて質を高め、それに伴ってもう一つの武器であるフォークボールの効果も増した。
三浦大輔監督も「球速の数字だけでなく、ボールのキレも良くなっている」とその成長に目を細める。シーズン序盤はビハインドでの登板がほとんどだったが、徐々に首脳陣の信頼を高め、競った展開での登板も増えてきた。
プロ入りからの実績では同期入団の
牧秀悟に遅れを取った。普段から仲のいい仲間の1年目の活躍も「うれしい気持ちもあったけど、やっぱり正直悔しい気持ちもあった」と本音を漏らした。ドラフト1位としての意地が飛躍につながっている。
写真=BBM