
新型コロナから復帰後は、打撃好調で出塁率も高く好調を維持。終盤に向けてさらに加速していく
新型コロナの陽性者となり離脱したが、まだまだ2年連続盗塁王に向けて射程圏内にいるのが「一番・遊撃」の
中野拓夢だ。シーズン終盤は
ヤクルト・
塩見泰隆、
阪神・
近本光司らとシ烈な個人タイトル争いを演じる。
ルーキーイヤーだった昨季は30盗塁でタイトル獲得。「去年の数字は超せるようにやっていきたいです」と前向きにプレーする男のポイントは出塁率だろう。
昨秋キャンプの走塁中に不調をきたしリハビリが続いたが、開幕は滑り込みセーフ。初の開幕スタメン出場で今季初盗塁を決めるなど幸先良いスタートを切った。
開幕から「二番」だったが、6月22日の
広島戦(マツダ広島)から「一番」に定着。シーズン10盗塁の区切りはリーグ最速だったが、その後に追い抜かれた。
昨オフから「一番を打ってみたい」と語っていた中野は念願がかなったことで、ここから虎の斬り込み隊長として本領を発揮するつもりだ。
「自分が塁に出る機会が増えれば、チャンスになって後ろに回っていく。積極的に仕掛けていきたいと思っています」
8月4日の
巨人戦(東京ドーム)では、球団史上8人目となる新人から2年連続で規定打席に到達した。トップバッターとして出塁率を上げて盗塁と得点を稼ぐ。あとはコロナからの復帰後にいかに早く体調を戻すかだ(復帰後4試合連続安打)。
中野は「積極的にいって、追い込まれたら簡単に三振しないように心掛けている」とアグレッシブに攻めながら、虎視眈々と先の塁を狙いにいく。