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ロッテ・廣畑敦也 シーズン終盤だからこそ「厳しい場面を抑えていくことが大事」/即戦力と言われて

 


 昨秋のドラフト会議後、井口資仁監督はドラフト3位で、三菱自動車倉敷オーシャンズから廣畑敦也を獲得できたことを、「われわれは1位候補として評価していた」と喜んだ。

 150キロを超える直球に、多彩な変化球を誇る。大学、社会人を経験している即戦力右腕は1年目から中継ぎとしてチームに欠かせない存在となっている。

 印象に残るプレーもある。7月29日のオリックス戦(ZOZOマリン)では同点の延長11回から登板し、イニングをまたいで12回まで投げきった。

 惜しくも、12回一死一塁から野手陣の3連続悪送球で決勝点を許し負け投手となったが、一つ目の悪送球となった4―6―3の併殺を狙った二ゴロでは、遊撃手が一塁へ高投したところ、捕手よりも早くバックカバーに入り、カメラマン席の前でキャッチした。

 小さなことだが、どんなときもチームのために献身的なプレーを継続できる投手なのだ。だからこそ、大事なところで、ベンチは信頼してマウンドへと送り出せる。リードしている場面だけでなく、同点、ビハインドと、まさにオールマイティーな奮闘と言えた。

 今年1月、入寮する際にはギターの弾き語りで『あいみょん』や『スピッツ』の楽曲を披露した。また、美味しいコーヒーを追求し、「コーヒースペシャリスト」の資格も所持する。多彩な才能は、マウンド上でも同じだ。「厳しい場面を抑えていくことが大事」。シーズンは、ここから大詰めを迎える。体力的にも厳しい季節だからこそ、廣畑の力はさらに必要とされそうだ。

写真=BBM
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