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DeNA・徳山壮磨 ルーキーイヤーの最後に見せたい1年間の成長/即戦力と言われて

 

1年目の今季、まだ一軍登板を果たせていない徳山


 我慢のときが続いている。徳山壮磨はドラフト2位で今季入団し、即戦力の期待をかけられながら、まだ一軍デビューを果たせていない。大阪桐蔭高、早大でエースとして活躍し、アマチュア野球界のエリート街道を歩んできたルーキー右腕はプロの壁にぶつかっている。

 2月の春季キャンプでは一軍に帯同。先輩たちの練習姿勢や技術を学びながら順調に調整を進めたが、オープン戦でやや不安定な投球が続き、アピールに欠けた。三浦大輔監督は直球の威力には一定の評価をしたが「変化球やカウントの進め方。一軍でやるための課題が見つかったし、しっかり取り組んでもらいたい」と二軍スタートを決めた。

 ドラフト4位の三浦銀二は開幕一軍メンバー入りし、3月にデビュー。6位の梶原昂希は初出場だった4月12日の巨人戦(那覇)で2ランを含む4安打と活躍を見せた。大学から入団した同期2人はすでに一軍の舞台を踏んでいる。チーム事情もあるとはいえ、2人より上位で入団した徳山は後れを取った形となった。

 ファームでは先発、中継ぎのどちらもこなし、登板を重ねている。悪天候や新型コロナ禍の影響を大きく受けたチームはシーズン終盤に過密日程が組まれており、投手陣にかかる負担の大きさを考えれば、まだまだ今季中の昇格のチャンスはありそうだ。

「どこのポジションであれ、徳山だったらこの場面を抑えてくれるだろうとチーム全体が思ってくれるような信頼を勝ち取りたい」と臨んだルーキーイヤーの最後に1年間の成長を見せられるか。

写真=BBM
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