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中日・石森大誠 制球力を磨いて一軍デビューへ/即戦力と言われて

 


 ナゴヤ球場で送るリハビリ生活の日々がもどかしい。ドラフト3位で入団した石森大誠だ。最速155キロの速球を武器に、九州独立リーグ・火の国サラマンダーズから指名を受けた。

 だが、ふたをあければ一軍未出場、ウエスタン・リーグでの登板も6月中旬から遠ざかっている。上半身のコンディション不良という。

「一日でも早く一軍で頑張りたいです」。期待に胸を膨らませた左腕。遊学館高から東北公益文科大へ進み、指名漏れを受けて熊本へ舞台を移した。

 高卒入団の小笠原慎之介とは同学年。「年齢は一緒でも、向こうは入団7年目ですから。刺激を受けています」。春季・沖縄キャンプでは一軍北谷組で、同タイミングでブルペン入りもした。勢いがよく、ミットに突き刺すような速球も投げた。だが、プロの世界は甘くなかった。

 課題は制球力。ウエスタン・リーグは17試合で防御率6.33。21回1/3の投球回に対して、与四球20。多少の荒れっぷりは持ち味でも、度が過ぎたらノーコン。首脳陣による指導が続いていた。

 特別レッスンの相手は小笠原孝二軍投手コーチ。体の両サイドをネットに挟まれた投球もした。同コーチは「悪いときは体が横振りになる。縦で振れるように意識付けするためです」と説明する。

 ケガを治し、フォームを固める。実戦復帰から一軍へ。「自分の持ち味は縦回転の真っすぐです。きっちり投げられるようになりたい」と石森。天性のスピードは備わっている。あとはゾーンに投げられるかだ。

写真=BBM
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