週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ヤクルト・村上宗隆 「常にうまくなれると思って」打撃だけではない、守備への高い意識/あの悔しさを胸に

 

チームの勝利のために守備にもこだわっている


 打撃だけではない。村上宗隆は守備にもこだわるからこそ、悔しかっただろう。7月22日の広島戦(神宮)。2点リードの8回二死から、三ゴロを失策。二番手の梅野雄吾が続く秋山翔吾に同点2ランを浴び、9回はスコット・マクガフ小園海斗に決勝ソロを被弾した。ミスから失点につながっただけに、手痛い黒星だった。

 高津臣吾監督は試合後「ワンプレー、一球というところは、おろそかにしているわけではないですけども、流れがあったり野球の中ではそういうのが非常に影響するのかなと思いました」と振り返った。村上と言えばやはり持ち前の打棒が注目される。9月19日現在で打率.333、55本塁打、132打点がいずれもリーグトップ。令和初で史上最年少の三冠王も視界にとらえている。ただ、勝利への執念が人一倍強い22歳にとって、守備が占めるウエートも非常に高い。

「守備への意識は常に高いので、そこは変わらず常にうまくなれると思って継続してやっています」

 試合前練習では、通常フリー打撃を行ったあとにノックを受ける。だが、守備練習が必要と思えば、フリー打撃の前にもノックを受けることもある。それだけ守備へのこだわりが強く、プロ1年目から二軍監督として見守ってきた高津監督も「守備もしっかり上達してきています」とその成長を認めている。

 チームはセ・リーグ首位を走り、リーグ連覇へ進んでいる。「もちろん優勝したいですし、そこに向けて頑張りたい」と村上。中心選手として攻守で引っ張る。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング