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ヤクルト・塩見泰隆 「盗塁は常に狙う」打って走って好機を演出する一番/足で魅せる!

 

現在、リーグ2位の24盗塁をマークしている塩見


 その快足は勝利を呼ぶ。スワローズの一番打者といえば、塩見泰隆だ。最近はパンチ力のある打撃が注目されているが、持ち味は何と言っても足の速さ。帝京大時代には、野球部の練習場が神奈川県相模原市の山間部にあったため、頻繁に野生のイノシシを追い掛け回していたという珍エピソードも持つほどだ。

 9月26日現在で24盗塁は、近本光司(阪神)に次ぐリーグ2位。「スタートして成功する確率が高いときにスタートするというのは意識しています。次の塁は狙っていきたいので、盗塁は常に狙っています」とこだわりを明かす。相手投手のクイックモーションや捕手の送球タイム、カウントなどを確認しながらスタートのタイミングをうかがう。成功するコツは「運です」と冗談めかすが、二盗が決まれば好機が広がり、強力な燕打線の中軸に回るだけに、大きな意味を持つ。

 大舞台でも快足を披露した。今季初めてオールスターゲームに出場し、第1戦では全セの一番・中堅で先発。1回はおなじみの「G1ファンファーレ(東京競馬場、中山競馬場)」に合わせて打席に立つと、左前打を放ち、その後二盗にも成功。三番・牧秀悟(DeNA)の左犠飛で本塁へ突入し、間一髪セーフとなった。「(二盗は)隙があったら行こうと思っていて、仕掛けてみたらセーフになった」と振り返ったが、夢の祭典で大いに沸かせた。

 チームは連覇に向けて着実に歩を進めている。塩見の足は間違いなく大きな武器。勝利を呼ぶ走りを、今日も魅せる。

写真=BBM
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