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巨人・中田翔 どん底からはい上がった大砲/復活を遂げた男たち

 


 どん底を見た中田翔は今、チームの中心にいる。8月11日の中日戦(バンテリン)で「巨人軍第91代四番」に抜てきされると、そこからは文句なしの活躍でその座に定着。チームを引っ張る存在だ。

「去年は個人的にも不甲斐ないシーズンになってしまった。今年は見返してやろうという気持ちが強い。今は自信しかない」

 昨季は日本ハムで同僚選手への暴力行為を犯して出場停止になり、巨人へ無償トレード。移籍後は出場34試合で打率.154、3本塁打、7打点と苦しんだ。かつては侍ジャパンの四番も担った大砲は、リベンジをかけて今季に臨んだ。

 だが、6月までに2度の二軍降格、再び味わった屈辱……。それでも中田はあきらめなかった。

 大きな後押しもあった。二軍生活を送る中田に助言を送ろうと、長嶋茂雄終身名誉監督がジャイアンツ球場を訪れ、約40分間の打撃指導をしてくれたのだ。大砲も「気に掛けてもらっていることは本当にありがたい。身が引き締まる思い」と不振脱却を決意。教えをもとにバットを指一本分短く持ち、追い込まれてからは「マン振り」を封印する新たなスタイルに変身した。

 7月以降の打撃成績は59試合で打率.302、17本塁打、45打点と、かつての輝きを取り戻しつつある。どんな状況からでもはい上がれる。中田の生き様がそれを物語っている。

写真=BBM
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週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

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