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楽天・ギッテンス アクシデント続きで本領発揮ならず/助っ人選手通信簿

 


 今季、チームへの貢献度を優良可の3段階で評価を付けるとするならば「可」になるだろうか。誰あろうクリス・ギッテンスだ。昨季はマイナー・リーグで47試合に出場し打率.305、15本塁打。チームに不可欠な右の大砲候補として加入したが、ホームランはゼロ。期待どおりの活躍が見られたかと問われれば、答えはノーだろう。

 一軍デビューとなった4月5日の西武戦(楽天生命パーク)で左手首を骨折。前半戦を棒に振った。長いリハビリを経て実戦復帰を果たしたが、その後も故障に悩まされ、一軍に合流できたのは8月下旬。思うような働きはできなかった。

 活躍した試合の一つが、9月27日のオリックス戦(京セラドーム)。3回一死一、三塁。先制の中前打を放つと、4点リードで迎えた7回一死二塁ではまたも中前打。4打数2安打2打点で6対1の勝利に貢献し「ゆっくりといい状態に上がってきている。今は非常にいい状態です」と充実感をにじませた。

 石井一久GM兼任監督は「いろんなことが起きて打席数が少なくて受け身になることは多いですけど、積極的にスイングを仕掛けていってほしい」とコメントした。9月28日の西武戦(楽天生命パーク)では3打数2安打で、2試合連続のマルチ安打。指揮官の期待どおり、受け身にならずに積極的な仕掛けは見せた。

 外国人選手としては選球眼は悪くなくミート力もある。23年も楽天でプレーするのであれば、少なくとも今季以上の成績は期待できるはずだ。

写真=BBM
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