先頭に立って投げる姿は頼もしい。来日2年目のサイスニードが今季の先発陣を支えた。9月24日の
DeNA戦(神宮)で8回途中1失点と好投。チームトップの9勝目で優勝へのマジックナンバーを「2」に減らし、翌25日の2年連続9度目となるリーグ制覇につなげた。
降雨で試合開始が1時間半遅れ、試合中にも雨が打ちつける悪条件のマウンド。それでも「常に集中して自分のゲームプランを持って、体を動かして、ゲームに入れるように体もメンタルも準備していた」とシーズン最終盤でチームを勝利に導く大仕事を果たした。
開幕直後に昨季9勝の奥川が故障で戦線離脱。先発陣に不安がある中で故障なく1年間先発ローテーションを守り続けたことは、大きなプラスだった。
高津臣吾監督も「しっかり1年間(ローテを)守ってくれるというのはすごく大事というか、心強い。週に1回先発のマウンドに立ってくれるということはすごくうれしい選手の一人です」と信頼を口にした。
昨季から
ヤクルトに加入したが、以前はメジャー・リーグ、アストロズに所属。ジャスティン・バーランダーやゲリット・
コールらメジャーを代表する投手たちともプレー。「情報とか知識を学んだ」と多くの経験を積み、日本で発揮している。
「クライマックスシリーズ、日本シリーズでチームの助けになるような投球をしたい」。今のチームにサイスニードは必要不可欠な存在であることは間違いない。球団初の2年連続日本一へ、助っ人右腕の好投に期待がかかる。
写真=BBM