しっかりと一軍に定着した。亜大から2021年にドラフト1位で入団した平内龍太は、ルーキーイヤーの悔しさを糧に成長。若手の台頭が著しい投手陣を代表する1人だ。
4月21日の
広島戦(東京ドーム)では5回から2イニングをパーフェクトの好投で念願のプロ初勝利。初めて上がったお立ち台では「初勝利を挙げていく歳の近い選手、セーブをどんどん挙げる
大勢の姿を見て、悔しい気持ちが一番あった」と、新人守護神の大勢、
山崎伊織、
堀田賢慎ら新世代の投手陣の1人としての意地を口にした。
1年目の昨季は3試合の登板に終わり、0勝1敗、防御率14.40。即戦力の期待を裏切る結果となり、「悔しさが一番大きい。特に一軍では自分の投球ができなかった」と語った悔しさを今季にぶつけた。
昨季までのリリーフエースである
中川皓太が開幕から不在の中、時には8回を任されるなどフル回転。チーム内で4番目に多い53試合に登板し、4勝4敗13ホールド、防御率4.32でブルペンを支えた。最速157キロのストレートとフォークボールが軸の大胆な投球が光った。
それでも「大切なのはコントロール。ボールに勢いがあるときや調子が良いときは、みんな抑えられる。それだけでは一軍では駄目。1年間結果を残して、やっと働いたことになる」と慢心はない。一軍の日程終了後はフェ
ニックス・リーグに参加し、鍛錬の秋を過ごしている。
写真=BBM